絶対にこのチャンスは物にする。

2011-09-17

俺の趣味はドライブだ。
愛車はスバル・インプレッサSTIのバージョンV(俺の中では“プレ子”と呼んでいる)。
ちょっとマニアックな車で、生産台数自体が少ないせいなのか、車好き以外の人達からは“オタク”的な車に見られがちだ。
事実、俺は車オタクだから、返す言葉は何もない。
そして、関係当局の方々には、まことに申し訳ないのだがこの公道を走るマシーンで、安全を確保しながら出来る限り“ブッ飛ばす”事に、俺は燃えるのだ。
今年の五月末、俺は北海道に行った。
当然だが、プレ子に乗せてもらっての事だ。
フェリーなんて野暮なものは使わず、ひたすら高速を走った。
しかし、残念ながら青森から函館までは海上ルートしかないので、フェリーにお願いした。
東京と違い、五月の北海道は寒い。
フェリーからプレ子を降ろして、邪魔にならないところで地図を見ながらアイドリングをしていたら、ルームミラーにエキゾーストパイプからたち昇る不飽和水蒸気が見えた。
そして、その盛大にたち昇る水蒸気の向こうに、もう一台のプレ子を見つけた。
ただしSTIではなくWRXだったが、俺は嬉しかった。
“あいつはどこに行くんだろう?また逢えるかな?”などと思いながら、俺はクラッチを踏みこみ、一速にシフトをして、ゆっくりとプレ子を発進させた。
靄の中にかすむ大沼の自然に会いに行くためだった。
函館からほど近い大沼に着き、ナビの指示どおりに宿泊施設を一軒づつ訪ねるつもりで、最初のペンションの駐車場に車を止めてフロント?に行き、今夜の空きを確認したらOK。
俺は部屋に通されて、荷解きをしてからすぐに、温泉につかり、食事に向かった。
何と、いかに五月下旬の暇な時期とは言え、俺の他には若い女性が一人きりだった。
彼女は、横浜から来たと言う。
俺たちは、名物?の“エゾシカ”のステーキをメインにした、オーナー心づくしのディナーを、ローカルワインと共に美味しくいただき、食後はオーナーを交えて、北海道談議になった。
翌朝、俺は出発のために駐車場に行ってみてびっくりした。
“ハマNO”のプレ子、しかもWRXがいたからだ。
函館の港で見たあの車に間違いない。
俺は、この車の持ち主&ドライバーが、昨夜歓談をしたあの若い女性に違いないと判断した。
俺は彼女?が出てくるのを、暖機をしながら待つことにした。
出てきた、やはり彼女だ。
あまり身長は高くはないが、プロポーションがよく、ショートヘアーに卵型の輪郭、そして、顔の各パーツはとても整っている。
ようするに、小さいけれど、美人なのだ。
彼女が(瀬尾さんと言っていた)車に乗り込む前に、俺はライトをパッシングした。
目があった。
彼女はにこっと微笑み、俺の方へ近づいてきた。
この後、俺たちは北海道の旅を、お互いのプレ子で堪能しながら、一緒に行動した。
そして、彼女は俺よりも三日早く横浜に帰った。
俺は、三日後、北海道から横浜に向けてプレ子を飛ばしていた。
勿論、彼女に会い、彼女が欲しがっていた“酋長マスク”を手渡し、告白をするためだ。
旅の徒然に、こんな出会いもあるものだが、絶対にこのチャンスは物にする。
ラリーストの名誉に賭けて。

関連ページ

Copyright© 2010 出会い無料ベスト10~日本最大級の出会い系サイト~ All Rights Reserved.